寝かしつける女

こちらのお噺はMさんよりお寄せいただき、私夢宮が編纂したお噺となります。

この話は僕が生まれ育った家のお話しです。

小さい頃から不思議な事を多く体験しましたが、これもまた不思議な体験でした。

大型トラックに乗るようになり、ようやく慣れてきて、けっこう忙しくしてた頃の話しです。

その日は、週末の金曜日に地元で月曜おろしの荷物を積んで、早めに家に帰り、風呂や夕飯を食べてのんびりテレビを見て寝ました。

土曜日の昼頃起きて、まだ少し眠かったんで、お茶を飲んでまた寝ました。

外が薄暗くなってきた頃、さて起きようと身体を動かそうとしたら、身体に重さを感じ、動かせない、何か乗っている。

と思っていると、耳もとでかすかな、女性の声が聞こえました。

はじめはとても怖かったんですが、その声を良く聞いてみると、何か歌っているみたいなんだ。

ねーんねんころりよ、おころりよ、坊やは良い子だ、ねんねしな〜

みなさん、ご存じですよね? その声は子守唄を歌っている。

まるで母親が小さい子供にするように、背中をトントン、とされました。

何故かその唄を聞いていると、心地よく、とても落ち着いてそのまま寝てしまいました。

綺麗な優しい声でした。

しかし何故、こんなおっさんの所に来て子守唄で寝かしつけてくれたのか?

とても、不思議です。出る所、間違ったのかな?

朗読動画

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