不法投棄

こちらのお噺はMさんよりお寄せいただき、私夢宮が編纂したお噺となります。

これは私の旦那の母から聞いた話です。

義理の母とその友達は同じ掃除会社に勤める仲間で、仕事も一緒にまわり、プライベートでも食事や日帰り温泉にいったりと、親しい間柄でした。

ある日、一緒に車に乗っていると、友達が、とある橋の上で車を止め、後ろのトランクから大量のゴミ袋や粗大ゴミをおろし始めました。

「あれ?何してるのかな?」

と見ていると、あろうことか、橋の上からボンボンと捨て始めたんです。

義理の母はビックリして、こんなところに捨てたら駄目じゃないの?」とたしなめたそうです。

友達は、「いつもゴミはここに捨ててるんだー。大丈夫だよー。」とあっけらかんとしている。

「なんてことするんだろう、この人」と心の中で思いながら帰宅したそうです。

その後も頻繁に橋の上からゴミを投げ捨てている様子でした。

少し時が進み、数週間後のことです。

くだんの橋の上で友達が大きな事故に合いました。命に別状はなかったそうですが、完治まで1ヶ月ほどの大怪我をしたそうです。

後から聞いた話ですが、その橋は自殺者も出ている場所だそうで。

死者たちが怒ったのか、自然霊と呼ばれるものが怒ったのか。

「これは間違いなく罰が当たったんだなと思った。」と言ってましたよ。

皆様も、どうぞご注意くださいませ。

朗読動画

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