虎とヒキガエル【ラオス民話】

むかしむかしのことじゃ。あるところに虎と、ヒキガエルがおった。

虎とヒキガエルは、別の方向に食べ物を狩に行こうという話をした。

2日後に同じ場所に集合して、『食べた物を吐いて確認して競い合おう』と言い合った。

2日後、まずは虎が食べた物を吐いた。出てきたのは、牛の肉、水牛、鹿の肉だった。

そのあと、ヒキガエルもまず一回吐いた。吐いた物はキノコであった。虎が『それは何か?』と訊くと、ヒキガエルは『サイの肝臓』だと言った。

2回目に吐いたのは、やしの葉の茎だった。虎が『それは何か?』と訊くと、ヒキガエルは『象牙と答えた』

最後に吐いたのは、硬い木の身であった。虎が『それは何か』と聞くと、『虎の目』と答えた。

トラは恐ろしくなり、走って逃げた。

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