お母様どうしてそんなに急いで、黙って逝っておしまいになったのですか。
お母様がもうこの世にいらっしゃらないなどという事、どうしても信じ得られません。今頃は元気でお暮らしの事とばかり今日まで思っていました。
真に夢にも思わぬ悲しいお便りを頂き、泣くまいとしても涙が溢れてきて、戦友の前で涙を流しました。
しかしお母様の死を聞き、悲しい思いに軍務を怠る静ではありません。ご安心下さい。
お母様、天皇の御為に尽くし、静は立派に戦死する覚悟です。
美しき花の春をも待ち得ずに
母はなぜ世逝りにけるかな
6月13日 静より
謹みて今は亡きお母様へ
神風特攻・第5桜井隊。昭和19年12月7日、レイテ沖にて戦死。18才