鮎川幸男 海軍中尉【特攻隊】

最後の通信

前略 11月の始め松山から大分へ基地を移動しました。○月○日を

期して南方第一線に出撃致します。もとより生還は期していません。もしもの時はよくやってくれたと褒めて下さい。
松山では戦闘機隊に隊長、分隊長合わせて4人居たが今残っているのは私一人です。
我々戦闘機乗りは如何にすれば立派に死ねるかを考えています。

荷物は〝トランク 1、軍刀 1〟大分の水交社に置いておきます。元気で帰れば自分で運びますが、もしもの時は水交社の人に家へ送ってくれるように頼んでおきます。では何時までもお元気でお暮らし下さい。

敬具

父上様、母上様

幸男

神風特攻、笠置隊。
昭和19年11月25日、比島パラナン岬にて戦死。21才。

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