鮎川幸男 海軍中尉【特攻隊】
最後の通信 前略 11月の始め松山から大分へ基地を移動しました。○月○日を 期して南方第一線に出撃致します。もとより生還は期していません。もしもの時はよくやってくれたと褒めて下さい。 松山では戦闘機隊 […]
最後の通信 前略 11月の始め松山から大分へ基地を移動しました。○月○日を 期して南方第一線に出撃致します。もとより生還は期していません。もしもの時はよくやってくれたと褒めて下さい。 松山では戦闘機隊 […]
天恩・地恩・父母の恩・師の恩・友の恩、雅夫は実に幸福な25年を過ごしてきました。感謝の裡に散り得ることを実に幸福に思い、唯御国の為立派な死に方をしたい気持ち。 新春というのに飛ぶホタルを見つつ、微笑を […]
御葉書拝見致す事ができました。沖縄の敵撃滅に出撃しましたので、遺髪・遺書等友人に託して、持ち物も殆ど人にやって出ました。それが種々の関係で生きて帰ってしまいましたので、一寸困っています。 お母様の所 […]
拝啓 御手紙拝見有り難う御座いました。 坂本竜馬氏大西郷を評して曰く「彼は大鐘のような男だ。大きく打てば大きく響き、小さく打てば小さく響く」と。最近漸くこの言葉の意味が判ってきました。僕が海軍予備航空 […]
先日わざわざ来て下され有り難う存じます。 いよいよ戦争も大事。 本土にも火が付き私達もじっとして居れません。多分近い将来命令も下ると存じますが、或いはこの手紙の着く頃進撃の命令が出るかも知れない程身近 […]
拝啓 其の後父母様にはお変わり有りませんか?小生御父母様を初め皆様には御世話ばかり御かけ致しまして、今更になって言っても始まりませんが、何一つ皆様に対する、親に対する孝行もせず、親を親とも思わないよう […]
今日の日を 待ちて磨きしこの技量 いざ散り征かむ 君の御為に 桜花も今まさに咲きほころびんとしている、この桜と一緒に俺も咲き、また桜が散り行く時には俺も沖縄の花と散り征こう。 母上初め皆様方、生を享け […]
世に生を享けて20有余年、この間に於ける御両親様並びに親戚の皆々様、又町の皆様には数々御世話になりました。 厚く御礼申し上げます。皇国は正に未曾有の岐路に臨んでいます。敵米英は物量を頼み地図の上から世 […]
お母様どうしてそんなに急いで、黙って逝っておしまいになったのですか。 お母様がもうこの世にいらっしゃらないなどという事、どうしても信じ得られません。今頃は元気でお暮らしの事とばかり今日まで思ってい […]
決行期日に至る。搭乗員4名とも元気旺盛。アプラ港を震駭せしめんとす。月淡く星影疎らにして1月初旬の大宮島(グァム)眠れるが如き姿態を浮かぶ。誰か知る数刻後の大混乱を。 大君の御為、命の儘にわれ等は来る […]